【レトルトカレーの横道 2皿目】魔王のカレーを食べたら勇者のハードルの高さを思い知った
ゲームが好きでそこそこの数のRPGを遊んできた人なら魔王を倒す勇者に憧れたことが一度はあるはず。いつか自分も勇者になれたらなーなんて考えた人もいたのではないでしょうか?
今回はそんな勇者に憧れた人にうってつけのカレーを紹介します。
魔王のカレー
これを完食すれば魔王を倒せるかもしれないと書かれた激辛ガーリックカレーです。一言で言ってしまうとヤバいですね。あまりにもヤバすぎて逆に興味がわいて買ってしまいましました
こんな誰がどう見ても危ないカレーを製造している会社は北海道の食品メーカー(株)北都です。
ここでの説明は割愛させていただきますので気になる方は上記リンクをチェック。
・魔王からの挑戦状
改めて裏面を拝見
裏面には倒置されてますが表面と同じ文面があります。大事なことを二度も忠告してくれる魔王って意外といい人な気もしますね…でも討伐(完食)すると決めたからには考えを変えるわけにはいきません。
ということで討伐前に盛り付け
見た目はこの通り。具材の中ににんにくが入っている以外はかなり普通のビジュアルです。でも油断してはいけません。魔王と言う名が付いているぐらいだから一筋縄でいくわけがありません。気を引き締めてかかりましょう。
・魔王の鋭い一撃
これを食べるとどうなるのかはわからないけどまずはひと口。
すると・・・
かっ、辛い!!!
まず最初に襲ってきたのは強烈な辛さ。刺すような辛さが口いっぱいに広がり、口内がヒリヒリ、チクチクと痛み始めます。しかも持続力が高く、長時間に渡って口内を痛めつけてきます。
実は激辛への挑戦は今回が初めてで、初めて体験するその強烈な辛さに手が止まりました。この辛さは言うなれば魔王の雷。数多くの勇者を敗走させてきた魔王の最強魔法と言っても過言ではありません。考えなしに突っ込みすぎたことを後悔しながらもちょっとずつ食べ進めはしますが、魔王の雷の前ではなかなか進みません。
・救いの癒し手
お供の水を飲んでも魔王の強大すぎる力には対抗できず、討伐を誓った心も徐々に折れようとしていました。そんな時、窮地に陥った私に手を差し伸べる癒し手が現れました。
それは何かというと・・・りんごです。
切ってあったりんごをひと口かじってみると、なんと口の中の痛みや辛さが一気に軽減されたのです。ここに来て有能なヒーラーの加入は心強いというもの。これならいける、そう確信しました。カレーの辛さによるダメージはりんごと水で軽減して食べ進めていきます。しかしいくらダメージを軽減してるとは言っても魔王の力は絶大。これでも相殺とまではいかず、ダメージが徐々に蓄積されていくことになり、残り半分を過ぎたあたりから食べることが辛くなっていきます。ひと口食べる毎にこのまま進もうかあきらめようかとぐるぐる考えを巡らせていたものです。
でもここまで来たならなんとしても勝利したいし、やると決めたからにはあきらめるわけにはいかない。もうその気持ちしかありませんでした。
こうして魔王と激しい攻防をすること20分以上。お供のMPも尽きかけた時に最後の気力を振り絞り・・・
魔王討伐完了!
ついに勝利することができました。これも途中で加入してくれたりんごのおかげです。この出会いがなければ敗走していたかもしれません。残念ながらこの勝利を称えてくれる人はいませんが達成感を得られました。それにしても魔王と戦うことがここまで苛烈だったとは。
今回にわか勇者になったことで自分は一般的な勇者にはなれないと悟りました。求められるものが多く、苦しみや悲しみも一人で背負わねばならず失敗も許されないというハイリスクローリターンだからです。この条件で結果を出せるのは能力が頭一つ抜けた超人か狂人しかいません。
だからこれ以上の討伐はいいかな。もっと普通のカレーが食べたいですし。
辛いものがそこそこ食べられる人で勇者への憧れを持っているなら魔王のカレーに挑戦するのもアリですが、そうでない方にはあまりオススメできません。興味本位だけで買ってしまうと本当に痛い目を見るので注意です。